今年の最初に。花鹿通信

新しい年が始まり、すでに平生のペースに戻って何日も経ちました。
人生の後半に入ってからなんと時間の過ぎゆくのが早いことか。

昨年は介護に明け暮れました。
安定した生活も簡単に多難な日々に早変わりすることを目の当たりに経験しています。
歳をとることは難儀な事です。
自分がいざ手のかかる年齢になったとき、どうしたらいいのか。
頭を抱えてしまいます。
しっかりした計画を持っていないと子供に多大な迷惑をかけることになります。
流行りのエンディングノートの話を横目で見ていたけど
そろそろ真剣に考えないといけない年齢になってきたのかもしれません。

この連休に「人生の約束」をイオンシネマに見に行った。
ただ一人の友人が亡くなるところから話は始まる。
仕事の行き違いから避けていた友人との再会はすでに声を掛け合うこともできない。
ただ余命短い友人が最後までつながりたいと願った故郷の曳山の再興に尽力して
欠落していた何かを取り戻していく。

この年になってから人と親友なんで呼べる間柄を構築することは難しい。
これまで生きてきて譲れない、かたくなな部分があって
でも、そんな部分を人にさらけ出す勇気もなくて。
人と深くかかわることを本能的に拒否しているところがある。
自分が傷つくのが怖いから。
でもほんのたまに、今まで誰にも話したことのない秘密を話したいと思える人が現れることがある。
私にとって亡くなった肩こりさんがその一人だった。
物語の主人公が亡くなった友人が魅かれていた曳山に引き寄せられるように
落ち着いたら一人で肩こりさんと歩いた京都を静かに歩きたいと思っている。
時は経っても心に残っている風景、そこで話したこと、笑ったこと、泣いたこと。
その場に立てばより一層はっきりとよみがえってくることだろう。

彼女と約束を取り交わしたことは何もない。
しかし残されたものは先に逝ったものから心の中に深い贈り物をもらっていて
これを温め、膨らませ次を担うものに継承していく暗黙の了解こそが
「人生の約束」なのかと
そんな風に感じたのでした。


スポンサーサイト

2016.01.13 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 花鹿通信



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

kajika

Author:kajika
吾唯足知 (龍安寺のつくばい)
京都が大好き。
1年に数回出かけています。

京都旅行記から始まったBlog。
遅速ながら結構長く続いているものです。
日々の記録も兼ねて続けたいと思っています。

月別アーカイブ

フリーエリア

全記事(数)表示

全タイトルを表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索