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花鹿通信 2

人生の一大事件があっても時は無常にもいつものように流れ、仕事をし、お腹が減ってご飯を食べ、眠りにつく。
他愛のないことで笑い、理不尽に怒り。
日が昇り、日が沈み、日常が過ぎていくのです。
ただ、仕事に行く車の中、何も思っていないのに涙が出る。

今年に入ってからずっとテンションが上がらなかったのは彼女の調子が良くなかったから。

2年前、癌を患ったことを知ったとき、手術も抗がん剤の治療もしない。
自分が信じる民間療法だけでいいと決断し、せっせと神戸に通っていた。
「抗がん剤治療も手術も受けないのは早く死にたいからじゃないの。治療方法を選ぶ権利が患者にはあるんだから。」

2人に1人が癌に罹患する時代。
死亡率も高く、手術や薬の治療しても残念な結果になることも多々ある。
薬は副作用も強く原発の癌ではなく、薬の副作用で抵抗力を失って死に至ることも多い。

本音を言えば多少でも科学的な治療を受け入れてほしかった。
が、治療の辛さも判るだけに無理強いすることも出来ない。
まして照太君を失い生きることすら手放そうとしていた彼女がやっと生きる意味を見つけ前向きにいたから。
彼女の決定を黙って認めることしか出来なかった。
去年の秋、静岡で会ったときも元気そうだったが痛みもあるし腫れもあると聞いて病状が進んでいることを知った。
彼女は深刻そうな表情もなく、ただ淡々と述べるだけ。
本人が一番ダメージを受けているはずなのに私がいつまでもうじうじしているわけにもいかない。

彼女とは本当に色々な話をした。
感動した本のこと。
気功をするようになってから出会えた不思議な経験のこと。
人との関係で色々辛かったこと。
今年に入ってからは「こんな話を出来る人はなかなかいないの。あなたは不思議な人だわ。」
と死についての想いを語ってくれた。
私は自分の思っていることや彼女のあっぱれな覚悟について声を詰まらせながら話した。
私のみっともなくて誰にも話せない大事な話も聞いてもらった。
「何がみっともないことがあるものか」と怒られたっけ。


なぜいい人に限って早死にするんだろうか。
誰を恨んだらいいのだろう。

いつまでも引きずっているときっと怒られる。
判っているって。


6月に彼女に教えてもらった静岡の宝泰寺のジャガランタが咲く。
それを見に行こう。

会いたくなったら京都の圓光寺に行こう。
照太君と一緒にいるはずだから。



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2014.05.21 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 花鹿通信



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2014/05/21 (水) 22:20:51 | | # [ 編集 ]

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kajika

Author:kajika
吾唯足知 (龍安寺のつくばい)
京都が大好き。
1年に数回出かけています。

京都旅行記から始まったBlog。
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日々の記録も兼ねて続けたいと思っています。

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