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欠如の原理

 

    生命は

               吉野 弘

生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない



いつものリズムで毎日を送っていると
他者に自分の足りないところを満たしてもらっているなどとう感覚はほとんどない。
あまり人と深く関わらず、
自分の弱みを人に見せずスマートでクールな人間関係を保つことが最大の自己防衛という風潮があるけど
その反面人間関係に行き詰って心を病む人のなんと多いことか。
時には仕事を辞めてしまおうかと思う時もある。

しかしうっとうしく自分の中では悪の権化のような相手でも
実は見方を変えると良いところも見つかったりして。
案外可愛いところもあるんだな、なんて思うことすらある。
人の見方に余裕がでてきたのは確かに年の功と言えるこの年代になったからかもしれない。
この詩の作者、吉野 弘もこの詩は50代になって書いたものらしいし。

「生命は
 その中に欠如を抱き
 それを他者から満たしてもらうのだ 」

他者からしか自分を変えることが出来ない部分があると今だからこそ言える。
頑固な年代だけど振り返れば認めざるおえないときがあったよね。
それは私の人生の重要な転機だった。
変えてもらったから今の自分がいるんだ。
ありがたいことです。

この先の人生にも私に風を送ってくれる人がいてくれるのだろうか。





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2013.06.07 | | コメント(0) | トラックバック(0) |



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Author:kajika
吾唯足知 (龍安寺のつくばい)
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