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季節はずれのさくら

 
ふゆのさくら    新川和江


おとことおんなが

われなべにとじぶたしきにむすばれて

つぎのひからはやぬかみそくさく

なっていくのはいやなのです

あなたがしゅろうのかねであるなら

わたくしはそのひびきでありたい

あなたがうたのひとふしであるなら

わたくしはそのついくでありたい

あなたがいっこのれもんであるなら

わたくしはかがみのなかのれもん

そのようにあなたとしずかにむかいあいたい

たましいのせかいでは

わたくしもあなたもえいえんのわらべで

そうしたおままごともゆるされてあるでしょう

しめったふとんのにおいのする

まぶたのようにおもたくひさしのたれさがる

ひとつやねのしたにすめないからといって

なにをかなしむひつようがありましょう

ごらんなさいだいりびなのように

わたくしたちがならんですわったござのうえ

そこだけあかるくくれなずんで

たえまなくさくらのはなびらがちりかかる




直木賞を取った「abさんご」
75歳で賞を取ったのも異例なことだけど全てひらがな横書きの小説も異例なことだろう。
この詩も全てひらがなで読みにくい。
それでもなお心をつかんで放さない。
現世の枠から浮上した、様々な苦しみやせつなさの上に成り立つ深い想い。
寒い冬に舞うさくらの花びらはどこから降ってくるのだろう。







  

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2013.02.09 | | コメント(0) | トラックバック(0) |



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Author:kajika
吾唯足知 (龍安寺のつくばい)
京都が大好き。
1年に数回出かけています。

京都旅行記から始まったBlog。
遅速ながら結構長く続いているものです。
日々の記録も兼ねて続けたいと思っています。

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