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幸運の連続。薄氷を渡る。

濃厚な1週間がやっと終わった。
月1回の夜間の仕事があったこと。
切れが悪くて11時過ぎても終わらなかったこと。
定休日に母の定例の通院のお付き合いがあったこと。
ここまでは取り合えずそれほど変わったことではない。

金曜の朝、いつものように朝のコーヒーを入れて「目覚ましテレビ」を見る。
掃除機をかけて、片付けをしてといつものペースで支度をしているときに携帯が鳴った。
大体この時間に連絡が来るのはスタッフが熱が出て休みたい、なんて時だけ。
見ると近所の昔から付き合いがある兄貴のような存在の人からだ。
何だろうと出てみると弱弱しい声で昨日から調子が悪いこと。
昨日はニトロを飲んだら直ったが今朝は1錠飲んでも直らずに2錠飲んだがそれでも具合が悪く、薬が無くなってしまったこと。
どうしたらいいかと電話があった。
数日前に心臓の調子が悪く主治医に紹介されて循環器の専門医を受診することになっていることは聞いていた。
即座に救急車を呼ぶしかないよ。と言ったが本人は近所の手前、救急車はちょっと…。と躊躇している。
家族はみなすでに仕事に出て本人一人しか家にいない。
日々お世話になっている先生の携帯に連絡してみるが移動中で出ない。
仕方ないので本人を連れて病院まで取り合えず行けば、先生も到着するだろうからと
出向いてみると相当具合悪い様子が見て取れる。
救急車が早いか、病院に連れて行ったほうが早いか迷っている時間すら惜しいので車に乗せて出た。
幸運なことに到着しらた看護婦さんが出勤していたのですぐに心電図を取った。
一目で波形が異常なことがわかる。
取り終わった時、医師が出勤してきて見てもらったら顔色が変わった。
即救急車を呼ぶことになりそれまでにとりあえず点滴、内服薬を飲ませ。
そうこうしている間にVfの発作が起こった。
医師、看護婦、私、たまたま居合わせた医師の奥さん。
今考えても恐ろしいが、心臓マッサージをする、呼吸を確保する。点滴を入れる。
駅に設置されているAEDを取りに行く。
医師の指示で騒然となる診察室。
結局電気ショックは3回行われた。
挿管を行うが徐々に自発呼吸が復活してきたので外し、救急車で医師のつてのある大学病院に救急搬送となった。
大学病院のERですぐ処置が行われ、
予想通り鼠径部からカテーテルが入れられ詰まった血管にある血栓を取り除き、バルーンで細くなった血管を広げステントを入れ強制的に血管の広さを確保する治療が行われた。
搬送されてからかれこれ4時間後、処置の終わった本人は意識もはっきりし始めて話もできる状態になっていた。

今思えばなんて怖い1日だったことだろう。
もし、あの電話がかかってこなければ。
もし、あの電話に気づかれければ。
もし、車の移動中にVfが起こっていたら。
もし、医師の到着が遅かったら。
夜、家族が帰宅したときに冷たくなっていたかもしれない。

命のやり取りを担う医者はやっぱりすごい。
できたら一家に一人医者がいたらいい。
いつかは終わる命でも、助けられてまたいつものような生活のクオリティーが保てるのならそれは絶対に必須な医療なのだ。
そのために日々頑張っている。
非常に稀有な体験であった。
そして再度身を正す機会であった。




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2012.03.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 非日常



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Author:kajika
吾唯足知 (龍安寺のつくばい)
京都が大好き。
1年に数回出かけています。

京都旅行記から始まったBlog。
遅速ながら結構長く続いているものです。
日々の記録も兼ねて続けたいと思っています。

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