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落ち着かない木曜の事

我が家のご近所さんにも高齢化社会の波が押し寄せているのは世の中の流れに沿っている。
子供たちは家族を作って距離をおいて生活しているらしく、親を訪ねるのは盆暮れぐらいなものだろうか。
静かな(?)老後を送っている平凡な家々ばかりである。
が、
先日、病院の付き添いのない私の唯一の休養日の木曜日。
まず、坂の途中にある1軒の家に救急車が来た。
そこの職人気質のご主人はなかなかの頑固者。昭和初期生まれの典型的な爺さんである。
腰も悪いし、手足も弱り一人で外出は困難な上、どこに行くにも階段の上り下りがある。
一人で出歩くのは危険と奥さんは注意しても頑固者のおやっさんは言うことなど聞くものか、と一人で出かけては階段ですっころぶ。
生傷の絶えない御仁でありますが、何があったか救急車で午前中に運ばれた。
どうしたんだろうね、などと話していたその日の午後。
今度は隣の家から91歳になる爺様が救急車で運ばれた。
この爺様は近所でも有名なクレーマー親父。
自分勝手で理不尽な理屈をこねては敵を作って吼えまくっていたが
最近は寄る年波にすっかり静かな余生を送っている様子であった。
数年前に連れ合いのおばあさんを見送ったが、この辺りから傍目にも角が取れてきたような感じがしていた。
救急隊が人工呼吸を施していたというから、歳も歳だし。
色々いざこざがあったけど、こうなると何だかなぁ。と沈んだ空気が我が家に流れて日は暮れた。
その後数時間、テレビを見ながら夕飯を食べていると呼び鈴が鳴り、出てみると警察官が2名。
「○○さんのお宅ですか?」と頑固爺さんが救急車で運ばれた家の名前を言うではないか。
「いえいえ、そのお宅は隣で階段を下りる途中が玄関ですよ。」と父が案内していった。
これまたどうしたことかと話していると数分後に救急車と消防車が駆けつけ、担架が隣の家についた。
このクレーマー親父宅は一人娘夫婦と同居している。
娘婿さんは61歳。大手ゼネコンを早期退社して週数回、悠々と出社して行くのを見かける。
歳にしては背も高くかっぷくのいい社長さんタイプの婿さんは階段の下までゆっさゆっさと歩いて出ては、毎回タクシーを拾って出社する。
娘夫婦には一人っ子の男の子がいるが結婚して別に住んでいる。
一体誰が救急車で運ばれるのかと我が家では夕飯もそこそこに騒ぎになった。
91歳のクレーマー親父には娘が付き添っているはずだし・・・。
暫くして数名の救急隊員に抱えられて担架に乗せられたのは61歳の娘婿さん。
なんと隣家には1日に2度も救急車が来て家族が運ばれた。
そして、なんとこの二人ともが亡くなってしまったのだ。
最初に運ばれた職人気質の頑固爺さんはこの日の内に帰宅できて事なきを得たが。

せっかくの休みにも係らず、えらく慌しい1日だった。
そしてなんだか考えさせられる。
結局隣家には今、クレーマー親父の娘さんがたった一人残されて生活しているわけだが、
色々な経過事情から近所付き合いもほとんどない上、その後誰かが尋ねてくる様子もない。
息子夫婦が同居してくれれば一番安心だが、それも叶うかどうか。

人はいつ一人ぼっちの孤族になるかわからない。
大地震と津波であっという間に家族を亡くした人々。
そして、身近なこの地でも病気ではあるが一度に家族二人を亡くした人がいる。
残された者はどんな思いで日々を過ごしているのだろう。
人の命ははかない。
悲しみ、苦しみを受け入れながら、はかない命を生き続けるのにどんな救いがあるのだろう。







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2011.05.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日常



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Author:kajika
吾唯足知 (龍安寺のつくばい)
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1年に数回出かけています。

京都旅行記から始まったBlog。
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