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手考足思

カフェ巡りは今回の京都旅のポイントだったがもう一つの目的地に「河井寛次郎記念館」がある。
雨降りの最終日に出かけた。
京都観光としてはかなりマイナーな博物館であると思ったが、年配の女性が結構訪れていた。
この記念館は寛次郎本人の住居をそのまま記念館として公開している。
寛次郎は陶芸家であり彫刻家であり建築家でもあり、そして何より哲学者であった。
記念館の中の家具や囲炉裏や中庭に置かれている丸い石にまでが強い主張を持っている。
まるで主が亡くなってもなお彼の意思が息づいているように、研ぎ澄まされた緊張感が伝わってくる。
所々に無造作に置かれた、一見奇妙な彫刻がドーンと私を待ち構えている。
住居の奥には登り窯が作られて中まで見学できるようになっている。
昔、九州に住んでいた時にはよく窯元に出かけたので、登り窯を見る機会は何度かあったが窯の中まで入ったのは初めてだ。
寛次郎が使っていたという下から二つ目の部屋に入ったが、外から見るより内部はずっと狭い。
一度に焼けるものは限られていることがわかる。
貴重な体験であった。

寛次郎のもう一つの魅力は、その言葉に込めた思想だ。
彼の言葉はきっと頭の中で巡らせて出たものではなく、彼の生活の中から滲み出たもので、
芸術を生み出した時に一緒に言葉も沸いてきたような・・・そんな印象を受けた。

手考足思」

「自分が作っている自分  自分が選んでいる自分」


「無数のつっかい坊で支えられている生命
 時間の上を歩いている生命
 自分に会いたい吾等
 顧みればあらゆるものから歓待を受けている吾等
 この世へお客様に招かれて来ている吾等
 見つくせない程のもの
 食べきれないご馳走
 このままが往生でなかったら
 寂光浄土なんか何処にあるのだろう。」

「旅は帰る処が目的地」



韓国茶を飲みながら友人は「私にとって旅は自分が最後に住む場所探しだ。」と言った。
では、私にとって旅とはなにか?
自分はちっぽけな些細な存在であること。そして孤独であること。
それを再確認しに旅に出るのだと終わってみれば思う。




三十三間堂


三十三間堂


六、七年前から始まった京都の旅の一番最初に訪れた場所に再訪。
あの時は寒さ厳しく、お堂の中の板の間の冷たい事といったら。
足の裏の冷たさが今でも思い起こされる。
ロウソクやお線香にいぶされ、すすけた本堂におわす千一体の千手観音。
通り過ぎるだけの一観光客の自分を覚えていたりするのだろうか。
自分に似た観音がどこかに1体いるものだといわれるが、目を凝らしても見当たらず。
多分誰にも見られないように後ろの方に隠れているに違いない。





旅の楽しみ方は色々ある。
終わってみれば今回は今までと違って面白かった。
そのつどコンセプトを変えて出かけてみれば別な発見ができていい。
私の旅は毎回ハードになってしまうが、今回は疲れが取れるのにいつもより時間がかかったように思う。
体力が落ちたのかしら? 少し不安になってしまう。

5月の連休も終わり、明日から慌しい毎日が始まる。
次の旅のためにも暫く頑張りますか!

寛次郎曰く 「暮らしが仕事 仕事が暮らし」



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2010.05.05 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 京都



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kajika

Author:kajika
吾唯足知 (龍安寺のつくばい)
京都が大好き。
1年に数回出かけています。

京都旅行記から始まったBlog。
遅速ながら結構長く続いているものです。
日々の記録も兼ねて続けたいと思っています。

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