ケリのつけ方

昼間の日差しは先月より鮮やかに感じるが
日の暮れるのはすっかり早まり朝晩の冷え込みでタオルケットに包まってぬくぬくする喜びが戻ってきました。
仕事を終え帰る頃になればすっかり日が暮れ秋の虫がうるさい位鳴いている。
異常気象を痛感した夏も過ぎていこうとしている。

草柳文恵さんが自殺したというニュースが流れた。
それも普通ではとても考えられないやり方で。
仕事をしている時に仙台の友人から驚きのメールが届いた。
血筋も良い、美人で頭もいい、仕事も出来る。
どこで人生狂ってしまったのだろう。
離婚をした、病気になって手術を受けた、そして予後が悪かったという。
そんな事を聞いていると昔のある人の事を思い出す。

彼女は中学の時の同級生。
高校を公立校に出てしまったので3年間の付き合いしかなかった。
優秀な彼女は高校卒業の時には総代として壇上に立った。
大学も皇后様が卒業した女子大に進み、有名大学卒業の商社マンと結婚した。
海外赴任中に生まれた二人の男の子は揃って優秀で有名私立校に入りゆくゆくは東大にと期待されていました。
体調が悪くなったと彼女から忘れてしまうぐらい久しぶりに相談の電話を受けた。
原因も判らずどんどん症状が悪化して行く。
大学病院に入院した彼女はお友達を介して付き添いの要請の電話をしてきた。
完全看護の病院に無理をいって父親が毎日病室で付き添っている。
年老いたお父さんを休ませてあげたいと付き添いを替わって欲しいということだった。
何とか仕事の休みをもらって病室に泊まった。
病名は大腿骨の骨肉種。
医師は足の切断を決断したが本人が頑として聞かなかった。
その後、何とか足を切らずにオペをして家の近くのリハビリ病院に転院したことは聞いたが。
仕事に忙殺されて気にはかけていたものの時間だけがどんどん過ぎていた。
ある日、突然家から連絡が入った。
彼女の死の知らせの電話が来たと。
なぜ?
リハビリをしているものだと思っていた。
唐突な知らせに頭の芯が空洞になって一瞬何も手に付かない。
通夜で聞いた話を総合すると自宅療養の日々を送っていた彼女。
術後のリハビリは思うように進まず、一人では歩けない状態だったそうだ。
御主人は海外赴任しているため彼女の両親が泊まっていたそうだが、
たまたまお父上が自宅に戻っていた寒い夜に一人で外に出てそのまま凍死状態だったと言う。

いつか自分の人生に自らケリをつけたいと思う日が私にも来るかもしれない。
それぞれの人生で人の批判は出来ないが、
全てにおいてもっとハードルを下げれば楽に生きられたかもしれないのにと思ってしまう。
常に一流を望んでいた彼女。
病院でも特別待遇を望んでは看護師さんにうとまられていた。
子供の勉強の進み具合まで電話で聞きに行かされたり。
行き過ぎじゃない?と思うことは山ほどあった。
彼女は大きな挫折もせず栄光の道を進んできた人生最大の屈辱であり苦しみだった病から自ら逃避する道を選んだ。
自分ならどうしたか。
彼女の場合も草柳さんの場合も、同じ道は取らなかったと断言は出来ないが、
はっきり言えることは親をおいて先に死を選ぶ事はない。ということ。
逆縁ほど不幸な事はない。
私は親を看取ってから自分のケリをつけたいと思う。

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2008.09.11 | | コメント(6) | トラックバック(0) | 雑念



コメント

まぁさ!
んな方の生き方&終わり方に関わってしまった事は、
もう変えようないし、せっかくだから、反面教師になってもらいましょう・・・

長生きしませう!

2008/09/12 (金) 00:50:07 | URL | hiro #- [ 編集 ]

心の・・・

彼女は、心の動脈硬化をおこしていたのでしょうね。

小さい頃から優秀な人は、ともすれば優秀であり続けることを期待される。
まわりからも、自分からも。
優秀であることを意識しない、本当に優秀な人は平気なんだろうけれど、ちょこっと優秀がアイデンティティを形成する大部分を占めている優等生には、実は大きなプレッシャーになっていると思います。

症状が進むと、自分だけでなく、自分の「持ち物」としての「家族」にもそれを要求するようになってしまう。
そうなると、生き辛いでしょうね。


生きることは、辛いです。
本当に辛い。
誰にとっても、そんな思いに苦しむ時や瞬間があるはずです。

だからこそ、楽しいことを考えたり、自分が柔らかくいられるように丁寧に生きる。
心の血管のお手入れが必要なのではないかなあ。

辛いこの世で生きて笑うこと。
そんな自分に自信をもつこと。
求めないこと。

命を投げ出すことで人生のケリはつけられないと、わたしは思います。

2008/09/12 (金) 09:26:42 | URL | 重度の肩こり #- [ 編集 ]

hiro様
確かに反面教師だね。
黒いシミのような汚点のような思い出です。
そうなる前に電話の1本でもしていたら違ったものになっていたかもしれないと、御両親の憔悴しきった顔を見て後悔したものです。
それにしてもあの家族は異質でありました。

2008/09/12 (金) 22:49:53 | URL | 花鹿 #- [ 編集 ]

重度の肩こり様
生きる事は本当に辛い事です。
寝ても醒めても、笑っていても怒っていても、辛さは軽くなる事はない。
抱えながら生きていくことは難儀なことです。
五木さんも言っていたけどしなる心が重要なのでしょう。
心の動脈硬化は大出血につながるという事ですね。
しかし彼女達の姿に自分の片割れを見るような気がしてやり切れません。

2008/09/12 (金) 23:00:07 | URL | 花鹿 #- [ 編集 ]

>しかし彼女達の姿に自分の片割れを見るような気がしてやり切れません。


同じよ、同じ。
わたしだって。

理想を書かずには持ちこたえられない時ってある。
血液さらさらには、程遠い脂ギッシュな生活。
なんとかせねば^^;

2008/09/17 (水) 00:01:26 | URL | 重度の肩こり #- [ 編集 ]

確かにね、勢いがいる場面があるよね。
妙なスパイラルにはまらないように自分のお尻を叩く時、
そしてそんな日々に疲れたら充電しなきゃやってられない。
同じとは言わないまでも似たような思いを共有できる友人がいる事も支えになるね。

2008/09/18 (木) 06:58:34 | URL | 花鹿 #- [ 編集 ]

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