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2007/02/19

派遣談議

暫くぶりに日記を書く。
またテレビの話になるが、先日の『大田総理』の番組を興味深く見た。
最近話題になっている派遣の実態についていつもの喧々諤々の大論争。
派遣社員は年収100~200万円、仕事は正社員と同等かより過酷だと言う。
失業率が上昇する中で政府は派遣を使える業種の枠を広げ規制緩和したことによって雇用が促進されたと言うが、低賃金の派遣社員が増える一方、正社員が削られる。
人件費を抑えたい雇用主に有利な規制緩和になってしまっている。
この番組では正社員は安泰でのほほんとしている言うがそれはちょっと現実に沿っていない。
正社員でも派遣でも会社にとって代わりの人間はいくらでもいるのであって、年齢が上がり高い賃金の使えない人間より安く使えて素直な若者の方が経営者としては都合がいい。さらに派遣社員に任せられるならなおのこと。
トントンと肩を叩かれる4-50代の正社員はローンや、これから金のかかる子供を抱え窮地に追い込まれる事になる。
とかく中小企業はそういう傾向が強い。
経営理念よりまずは利益優先のためなのか。
そんな会社がゴロゴロしている。
一昔前の日本では終身雇用制度によって労働者は暖かく守られてきた。
今では転職なんて当たり前、しかしレベルアップの転職をものにする人はなかなか少ないように思う。
確かに派遣では一生生活するのは無理だろう。
何とか派遣を脱出しないと家庭ももてない。
失言三昧の厚生労働大臣が取り組む少子化対策にしたって、労働者の生活の安定なしで産めや、増やせよと言われてもそう単純な話ではない。
裕福な政治家にはそんな事も判らないのだろうなぁ。

色々考えさせられた番組でした。
仕事に行くのが何だか気が重い…。



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