相模原事件

友人がクローズアップ現代+に出演してから何となく気になる番組になり以前よりチェックするようになった。
今日の番組では相模原で起こった障害者殺戮事件を扱った。
重度の障害のある人間は生きている価値がないと次々に殺害した事件である。

生きている価値があるかどうか。
自分は社会に必要な人間であるかどうか。
私の中でも結構重要で、必要ない人間と言われることに怖さを感じていることを自覚した事件であった。
以前の会社を辞めるとき、次の仕事を決めずに退職願を提出した。
しばらくは失業保険をもらってゆっくりしたいという思いもあり、最後1か月の有給消化に入ったら毎日が落ち着かない。
休みが長くなればなるほど、仕事から離れれば離れただけ最新の事情に疎くなって浦島太郎状態になり
挙句には必要のない人間になるのではないかと怖くなった。
結局有給中に次の職場を決め、安心して京都に出かけたことを覚えている。

介護の手間がどんどんかかるようになり目が離せなくなってきている母でも
毎日「言ってくれれば頑張ってやるからなんでも言って。」と自分の役割を求めて台所をうろうろする。
こんな年になってまでも何かに急き立てられているのはかわいそうな事だと思うが
いくつになっても人の役に立ちたい、言い返せば役に立たない自分が怖いのだと思う。

人の価値とは何で決まるのだろう。
戦争中はお国のため役立つ人間であれと教育され
今では年功序列が崩壊し会社や何かの集団に役立つ人間が求められ
役に立たない人間は簡単に捨てられる時代になった。
個性や人格よりも能力や効率が優先される。
水分が失われ乾いた社会の顛末をこの事件は象徴している気がする。

病院で点滴に界面活性剤が入れられて高齢のお年寄りが殺された事件も
詳細はつまびらかになっていないが、先行き短い患者に手間がかかるからなんて理由がチラチラと見え隠れする。

そのうち年金をもらって生きながらえる年寄りは罪であると公言する若者もでてくるのではないか。
生き続けるって色んな意味で難儀な事でございます。



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2016.09.29 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑念



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