若者の事、そして自分の事。

昼間は汗ばむこともあるけど、朝晩はすっかり冷えて秋らしくなった。
そりゃ、10月も半ばを過ぎればさもありなん。
風邪を引く人も増えてきた。
インフルエンザの予防接種も始まった。
人肌恋しい季節になると何だか寂しさをヒシヒシと感じるのは誰も一緒だろうか。

職場の大卒3年目の彼女のこと。
最近学生時代から付き合っていた彼と別れた。
たまたま(?)なのか彼女には次に思う人ができて、それ程落ち込むこともなく、むしろ新しい彼と楽しくデートを重ね幸せそうな日々を送っている。
別れた男性にも新に付き合い始めた女性がいるそうで。
若いって出会いが次々とあっていいもんだ。
最近その別れた男性から友人として会ってくれ。スーツのズボンのすそ上げをするからミシンを貸してくれ。とメールが来るそうな。
新しい彼女にそこまでは頼めないとか。


若年で経験がないからとは言わない。
「最近の若者は・・・」と悟った年寄り臭いことも言いたくはないが。
何と自己中心的なことだろうか。
相手を思いやるとか、もし自分がそう言われたらどう思うか、という想像力に欠ける人間が溢れている。
自分にだけ甘い、かたわな愛情で人と接していて幸せになれるはずはない。

両親の手塩にかけて育てられた、温室育ちのベビーリーフのようなみずみずしさとか弱さを持って大人になってしまった若者の恋愛物語。
未熟なことは恥ではない。
むしろ先に秘めた可能性を想像させ明るい期待で満ちている。
でもこの話からは、なんだかそれとは反した暗いどうしようもない未来を予感してしまうのだ。


彼らは一人傷つくことを恐れている。
いつも誰かと一緒でないと安心できない。
自分に同調してくれるブレーンを持っていたがる。
打たれるとすぐへたれる。
わが社に入ってきた若者像だ。
毎年入ってくる若者の中には驚くべき騒動でやめて行く人間も数名。
私には難解すぎて理解不能である。
これから様々な困難を乗り越えていくことで一人前の人に育っていってほしいと思っているが。


さて、陽気もよくなりそろそろ新幹線に乗りたくなってきた。
休みを取って出かけることにした。
今度はどう動くか、単発的なおもいが沸々とわいてくる。
一人で歩くことは楽しい。
その場で思いがけなく溢れる感情に驚くこともある。
でも根本的には寂しい。
相反しているがその真反対な想いを感受することが病みつきになる。

人は孤独であることを思い知らねばならぬ。と思う。
日々を送る社会生活の中では妙な連帯感が生まれてなぁなぁになっている。
が、何か問題が起きると人間不信に陥る。
そしてドロドロした悪意の感情の渦に入り込んでしまう。
どんなに仲良しの関係でも自分と相手は別の個体であり、なんでも同じように感じているわけではない。
むしろ自分の何かに我慢して付き合っているやもしれない。
そうやって社会の人間関係が成り立っている。

私は時々京都で一人居の寂しさを再確認する。
生まれてくるも死するときもただ一人。
生きて生活している時も多くの人と関わりを持ちながらも一人で生きているのだ。
誰ともろくに話さず雑踏や自然の中で孤独に浸ると無性に人恋しくなる。
それまで嫌悪していた人の嫌なところすら「仕方ないなぁ。」と許せる気がしてくる。
一見損しているような押し付けられたことでも妙な自尊心もなくこなすことができるようになる。

3年前、年収も激減して一社員として転職した。
判っていてもやはりめげた。
自分よりずっと若い管理者や社員からこれしろ、あれしろと言われ続けるとやる気すら薄れる。
自分で決めた転職。負けるわけにはいかない。
そんな時休みを取って京都にまっしぐらに向かい、自分のために時間をめいっぱい使って肩の力を抜く。
仕事は私にとってなんだろう。職場とは?
何故職場に行くのがこんなに気が重いのか。

時間がかかったが、最近自分の中で結論がでたなぁと思う。

私は同僚の為に仕事をしているわけではない。
病気を抱えて悩みを抱えたり弱気になっている人のために尽くす事。それが私の仕事である。
日々のルーティンの仕事でも、めんどくさい仕事でも、指図されまくった仕事でも、選り好みしないで受け入ることを心がける。
明るい顔になって帰られる人、時々お礼の言葉をかけてくれる人に支えられて過ごしている。
そして、時々負のスパイラルに引き込まれないように京都で澱んだ自分の心を引き上げに行く。
悠久の歴史の中で、同じ時代を生きる多くの人の中で、ちっぽけな自分という人間がちっぽけな事で悩みながら、ああでもないこうでもないともがいている。
大きな目で見ればそれはたいした事ではなくて。
別に目を向けることが沢山あるはずなのだ。
もっと広く、もっと深く、小さいながらも与えられた役割をぶれずにこなしていきたい。
これが自分の道なのだと思えるようになった。

そろそろ色々な所にガタがきた体だが、気合でもう暫く頑張ってみますか。
今度の京都では何処に行こうかな。いつまでたっても考えがまとまらない。


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2010.10.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑念



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吾唯足知 (龍安寺のつくばい)
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