櫻紀行 京都仁和寺

京都でも仁和寺の御室桜は遅咲き。
盛りは、吉野の櫻と同じか少し遅いぐらいと言われている。
去年は雨に打たれて散り際の御室を見たが、今年はむしろ早いぐらいであった。


吉野櫻


三十三間堂を見た後、仁和寺に着く頃にはすっかり雲が出てどんよりした天気になった。
白っぽい御室櫻は、曇天により妖艶さを増しているように感じる。
不思議な事にこの櫻は匂いがするのだ。
櫻の葉の匂い。桜餅を口に入れたときの櫻の葉の匂いと同じだ。
きっとこの匂いが御室櫻の色っぽさをかもし出しているのかもしれない。


仁和寺御室櫻

櫻を見ながら去年同じ風景を見ていたときの自分を思う。
過ぎた1年、過ぎた時は戻らない。
全ては思い出となり、これからも時を重ねていくしかない。
前に進む為にこうして後ろを振り向く時が人には必要なのだ。
様々な人との出会いと別れを重ねながら生きる繰り返しがこれからも続くのだろう。

仁和寺御室櫻

どうか櫻よ。
また1年、自分らしく強く生きていけますように。
来年も美しい櫻を見て、美しいと感動し1年を振り返ることができますように。
丁寧に時を過ごせますように。

祈らずにはいられない。


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2011.04.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行



櫻紀行 京都三十三間堂

吉野櫻



日曜日の午前中をかけて吉野散策を堪能し、帰りがけに大好きなひょうたろうの柿の葉寿司の郵送頼む。
土産物屋やお食事処はどこもいっぱいで列をなしている。
昼抜きは覚悟の上。
竹の子の天麩羅と炒った山栗を食べながら吉野山を下りる。
きっとまた来年、年が明けた頃になれば来たくてウズウズするに決まっている。
あと何度吉野の櫻を見れることだろう。
12時前に吉野の駅についてみれば、驚いたことに人で溢れかえっている。
どの地も良い季節には人混みをいかに避けるかが問題です。
昼前に京都に向かって電車に乗り込めば、疲れて眠りに落ち込みカパッと口をあけて寝ている自分に気づくが、みっともないので目をあけずにいればまた大口をあけて寝ている。


京都の櫻の盛りには微妙に遅い。
今回の目的地は三十三間堂と仁和寺。
京都駅の進々堂でアイスコーヒーを飲んでからバスに乗り込む。


三十三間堂

三十三間堂にはいつものように1001体の千手観音がいつものように静かに列をなして立っている。
私の京都旅の最初の頃から今まで、浮かれていた自分、めげていた自分、喜怒哀楽の激しい心根を千手観音は半開きの遠い眼差しで見てきたのだ。
ここの阿修羅は興福寺のものと違って憤怒の表情で立っておられる。
しかし、阿修羅も千手観音と同じく手を合わせている。
どちらからもいたわりの眼差しで見られていると思えて涙が出てくる。
今までもそうだったように、これから先もいたわりの眼差しで人々を見て行くのかを思うと感動するのだ。
人は100年もしないうちに息絶える。
入れ代わり立ち代わり、世代を超えてここを訪れる人をただ慈悲深く手を合わせて見ている仏像にやさしい心が宿っていてもおかしくはない。

三十三間堂

三十三間堂のしだれ櫻がまだ咲いていた。

当たり前のように時が過ぎ、季節が移り変わり美しい風景を当たり前のように愛でている自分。
実はそれは一種奇跡のような貴重な時間だといつか思い知る時がくる様な気がしてならない。




2011.04.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行



櫻紀行 吉野山

今年はなんとしても吉野、山桜を見に行きたい。
どうせなら京都仁和寺御室桜も見に行かなくては。
重い腰を上げてしまえばエンジン全開。
今回はこれ以上効率的な旅はないだろうと自負しています。

夜行バスで朝6時に京都に着き8時過ぎには吉野に着いた。
早朝、吉野に向かう電車は健脚な中高年者で溢れている。
ネットで検索して何時に吉野駅に着き、バスで中千本まで出たら次のマイクロバスは何時出発などと隣で話してくれるので都合が良い。
おかげで自分の吉野散策計画も立てやすい。


吉野櫻

吉野山こぞの枝折の道かへて
   まだ見ぬかたの花を尋ん
                        西行
                    

吉野山を開いたのは奈良時代、山岳修行者の役行者で奈良時代のことだそうだ。
修行により蔵王権現を感得したときその姿を櫻の木で刻んでお祀りして以来吉野は櫻の山となった。


天候にも恵まれカメラスポットには事欠かない。
去年は奥千本、西行庵付近の櫻しか見れなかったが、
今回は吉野山を薄紅色に染める山櫻を一望することができ、無理して来た甲斐があった。
櫻の咲く山道を登っていてもここが山伏が経を唱えながら疾風の如く走る山岳信仰の霊地という厳しさとはかけ離れた穏やかな風景で、西行が櫻の時期に吉野に入り修行をしたと言うよりは櫻を求めて流浪し、歌を詠む自由な生き方をもとめたとしか思えない。



吉野櫻


わき道に外れた地にシートを敷き、桜の下で家族連れがお弁当を広げて歓談している絵が自然だ。


吉野櫻

櫻の花弁の薄紅色が青空に映えて華やいでいる。


あぁ、今年も吉野の櫻に出会えた。
1年良く頑張ったな。


吉野櫻


竹林院のしだれ櫻も美しく見事だ。
いつの日か吉野に宿泊して夕暮れの櫻、朝もやの櫻も見たいものだ。と新たな欲望に狩られる。

非の打ち所ない美しい風景を見るとき正に「生はいとしき蜃気楼。」という言葉がうってつけだと大きく納得する瞬間である。


2011.04.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行



今年の櫻

春たけなわになった。
東京ではそこここで桜吹雪が見られる。
もう一度、吉野の櫻を見に出かけることにした。
こんな年の、この時期。
自然は何の戸惑いもなく季節が移り変わり、花を咲かせる。
去年も吉野の櫻、仁和寺の御室桜を見た。
今年も同じ地に櫻を見に行く。
去年とは全然違う私が去年とは全然違う櫻に出会う。
それでもきっと瞼の奥の記憶の中の情景と同じものを探しながら歩く。
時の流れとは残酷でやさしい。

吉野、御室の櫻に逢ってから1年。自分は誠実に生きてこれたか。
運命に逆らう事は出来ないができるだけの事ができただろうか。
櫻の下でこの1年を、京都に通い始めてからの7年を、振り返ってみよう。
様々な風景、様々な出会い、思い出の数々を。

ふくい舞 いくたびの櫻

「♪今年の櫻は 早めに咲いた
  二人は肩寄せ この道歩くよ

  櫻の咲いてる わずかなこの時
   誰もが束の間 花やぎ生きてる

  これから何年
   二人して櫻を見るのでしょう
    今年も大事にして 散るまでの花を見る

  一年一度の 櫻をながめて
   あなたと死ぬまで
    この愛に生きたい
     あなたと

  あなたと櫻の 並木道歩いて
   おもわず見あげた 梢と青空

  春がめぐれば 櫻は咲くもの
   今まで私も そう思っていたけど

  一年生きてた
   証だと 今では感じる
    花びらひとひらさえ 大切なその命

  一年一度の 櫻をながめて
   あなたと死ぬまで
    この愛に生きたい

  あなたと死ぬまで
   この愛に生きたい♪」


2011.04.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行



魅惑の最北無人駅

まだまだ暑い日が続いている。
強い日差しにどこか秋の気配を感じるが、この暑さは下手をすると10月まで続くとか。
サバイバルゲームはまだまだ続く。

滋賀の友人から来週末の過激な旅に誘われた。
金曜午前0時に、八尾に集合。おわら風の盆を見る0泊2日の旅。
風の盆を見るのは、かねてからの夢である。
それも夜中、いつ来るか判らない流しの踊りを見たい。
それを知っている友人は、あえて0時現地集合で徹夜でブラブラ歩こうと魅惑のお誘いをかけてきた。

明日の日曜は休日出勤。夜10時までの仕事だし、休日の木曜は病院通院日。
夏バテを引きずりながら、ゆっくり休める日はない。
体力も気力もしぼんでしまっている最近ではちょっと無理だなぁ。残念ながら・・・。
彼女は精力的に遊んでいる。
京都の祇園祭だ、北海道で避暑だ、そして今回の風の盆だと。
「どうせ短いキリギリスの生活。お金が無くなったら働くわ。」と潔いお言葉。
私としては「どうせこちとら、何の変哲も無いアリンコ生活。牛歩の日々だわさ。」と思う。
見たいものを見たり、やりたい事を思い切って屈託無くサラリとこなす姿は羨ましい。

待っておれ。そのうち涼しくなったら私も動き始めよう。
12月に仕事で新店舗ができる。
どうも移動の辞令が出そうな気配があるので、その前に旅に出なければ、と思っている。







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先日NHKの「にっぽん紀行」で北海道JR宗谷線、日本最北の無人駅、「抜海」を舞台にしたドキュメンタリーをやっていた。
1日に往復10本の列車が止まるだけ。
駅の近くにある民家は2軒のみ。
列車が駅を出るとなにもない。誰もいない。



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そんな無人駅に時々人が訪れ、長い時間を過ごすらしい。
番組に出てきた人は皆男性ですが、自分と同じ匂いを感じます。
都会の生活ではたった一人、誰にも気兼ねなく時を過ごす事はなかなか難しい。
誰もいないホームに座り込んで時を過ごすと大自然と草原を渡る風を感じる。
そんな大自然の中で何を思うのだろう。
何とも魅力的です。
私が京都や奈良で自分を解放するのと多分似たものを感じるのです。
人ぞれぞれ時を楽しむ方法をもっているのだなぁ。と思う。

いつか北海道に行ったら「抜海」という魅惑的な無人駅に寄ってみるのも楽しいかもしれない。




2010.08.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行



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kajika

Author:kajika
吾唯足知 (龍安寺のつくばい)
京都が大好き。
1年に数回出かけています。

京都旅行記から始まったBlog。
遅速ながら結構長く続いているものです。
日々の記録も兼ねて続けたいと思っています。

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